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医療とミステリの融合が面白い【天久鷹央の推理カルテ】知念実希人

 

天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫nex)

天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫nex)

 

  医療ミステリって他にもあるので、決してミステリ界の新風というわけではないのですが、何故か新しい気がした。なんでだろ?「うわー、医療ミステリって面白い。アリだなあ」って思えるんです。こんなの初めてー、ぐらいに。それくらい面白い。

 

天医会総合病院。この病院には、各科から「診断困難」と判断された患者が最終的に託される、「統括診断部」という特別部門があります。

「診断困難」とは?

河童に会った、人魂を見た、突然赤ん坊を身ごもった、などの、一般に聞けば「それ相談する相手間違ってね?医師じゃなくて祈祷師あたりとかじゃね?」みたいな事例のことを指すようです。

 

実際、河童に会ったとか人魂を見た人が真っ先に病院に相談に行くのってあんまり聞かないよねっていう突っ込みは今はとりあえず置いといて。

 

そんなわけで診断困難な患者を引き受ける、「統括診断部」。ここにいるのが天久鷹央です。女医さんです。女医の上に天才という枕詞が付きます。

オカルト系じゃないのという患者も、彼女が診断すると思いもよらない「病」が隠されています。それを正しく診断し、医学的見地から解き明かしていくという、メディカル・ミステリです。

 

***

 

こういうやり方もあるのかミステリって……!!

って、なんか感動すら覚えるほどに、物珍しいというか新しい。

短編集なのですらすら読めます。あと、難しいイメージの医療用語も、とてもやさしく書かれているので分かりやすくて面白い。

ガサツで気風の良い鷹央さん。僕ッ娘俺ッ娘じゃないのも大変よろしかった。

シリーズでどんどん出ています。そろそろネタが尽きないのかしら(余計なお世話)

 

かなり気に入った作品ですが、ひとつマイナスを挙げるとすれば、その名前。

なんでそんな凝った名前にしちゃったの一文字ずつでしか出せないんですけど天久鷹央。

 

漫画にもなっていたとは知らなんだ……