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女子とは怖い生きものです【暗黒女子】秋吉理香子

 

暗黒女子 (双葉文庫)

暗黒女子 (双葉文庫)

 

 可愛いはずなのになんか怖い表紙イラストです。

何が怖いのかなと思ってよく考えたら、白目部分がほとんどないってところに行き着きました。たったそれだけの要素で、バランスって崩れるんだなあ。

 

素晴らしい美貌と素晴らしい才能を持つ、文学サークルの会長であり女生徒たちのカリスマである白石いつみが謎の死を遂げたところから話は始まります。彼女の手にはスズランの花。あれやこれやと憶測が飛び交うなか、サークルの新会長となった澄川小百合は、「いつみの死」をテーマにして小説を書くようにと、サークルメンバーに提案します。

 

文学サークルは、6人で構成されています。いつみが亡くなったので、いまは5人。

サークルには「定例会」というものがあり、毎回闇鍋を食べながら、それぞれが書いた自作小説を朗読するのが決まりです。闇鍋なので、部屋を薄暗くし、中の具材があまり分からないようにします。もちろん具材の詳細は知り得ません。知っているのは、現会長だけということになっています。

 

いつもは自作小説のテーマは自由なのですが、今回だけは新会長の小百合が「いつみの死」をテーマに指定します。事故死だった、自殺だった、誰かが殺した、手に持っていたスズランの意味 ――。色んな噂が立っているけれど、いつみの死を小説にすることで死の真相が見えてくるかもしれない、と小百合は言います。

 

かくして第61回文学サークル定例闇鍋朗読会が始まりました。

それぞれがいつみの死を語っていくうち、誰もが誰かを疑っていることが分かってきます。疑いの矛先は、全員バラバラ。しかも、それぞれが自分にはれっきとしたアリバイがあり、疑う相手にはいつみを殺すだけの動機があることをはっきりと述べます。

 

真相はどこに。

お互いの腹の内を探ってビリビリしながら、会は進みます。――――

 

***

 

映画にもなったようなので真相をご存じの方も多いとは思いますが、私は映画を見ていないのでラストが小説とちゃんと合っているのか何とも言えません。

小説のほうはラストが最悪で、しかもホントに最後というところで爆弾落として終わるもんですからもう何なのこのイヤミス。

 

タイトルの「暗黒」は女子の腹黒さを指しているのか、それとも闇鍋を指しているのか。

読み終わった後、タイトルを見返してみてちょっとゾッとする。ちいさな伏線のひとつかもしれない。

 

 映画版はこちら。

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