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一途な教育論と、実はそれよりも気になるところ【みかづき】森絵都

 

みかづき (集英社文庫)

みかづき (集英社文庫)

 

 いまさらって感じもしますが。

数年前の本屋大賞に入ってたんですよね、これ。

発表されてからすぐ読んでみました。

 

ひとことでいえば、学習塾を通して日本の教育を問うお話。

昭和中期~後期~平成(現代)にかけて背景は移ろっていきます。

 

話の始まりは昭和36年から。

大島吾郎は、小学校の用務員をしています。教員免許は持っていないけれど、「教える」才能に秀でています。放課後に子どもたちに勉強を教えて、苦手教科の克服に一役買っています。

 

いつも教わりに来る子どもたちのうちの一人、蕗子の母親・千明がそんな吾郎の才能に目を付け、今度自分が立ち上げる予定の学習塾に来てほしいと声をかけます。

 

時はベビーブーム。全国的に子どもたちの数は爆発的に増え、同時に教育に力を入れ始めた日本において、学習塾は一気に波に乗ります。

 

千明と吾郎は結婚、そのもとで育った蕗子、二人の間に生まれた蘭と菜々美。

時は流れて平成になり、補習塾は進学塾へと方向を変え、受験戦争も過熱して――。

3姉妹は両親の影響を受け、それぞれが強い信念と持論を持って教育界に身を置いています。

 

理想の教育とはなにか。

正解のない答えを模索する物語です。

 

***

 

……と書けば聞こえも良いし、アマゾンさんとかのレビューもとても高いんですけど……!

 

私個人としては、この「時代とともに変わっていく教育論」の脇で行われている、吾郎さんの浮気性というか、女性関係の賑やかさというかが気になって気になって集中できなかったというのが本音!

 

始まりの昭和36年で20代後半だったようで、このころからすでに子どもたちのお母様たちに言い寄られては断らずにいたというから驚き。

その後結婚しても、相変わらず女性にフラフラと付いて行くし。この男の、なんというかこの下半身の緩さに脱★帽★

 

読み進めながら

「吾郎またお前か」

とか突っ込みたくなるし、読み終わっての感想が「教育とは……」みたいな高尚なものではなく、「吾郎の下半身の緩さが気になった」みたいなしょーもないものだったことに自分でがっかりしたっていうね……

 

NHKでドラマにもなっていたようですね。

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