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服の色が違うだけで、どうして人殺しができるんだ? 【戦火の馬】マイケル・モーパーゴ

 

戦火の馬

戦火の馬

  • 作者: マイケルモーパーゴ,Michael Morpurgo,佐藤見果夢
  • 出版社/メーカー: 評論社
  • 発売日: 2011/12/01
  • メディア: ハードカバー
  • クリック: 12回
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もうひとつ、戦争系のお話を。

 

戦争の話とくれば、マイケル・モーパーゴは間違いないと思っている。

大げさすぎるかもしれませんが、そのくらいこの作家は素晴らしいと思っています。

こちらは、時代が第一次世界大戦の頃として描かれています。

これも児童書なので、大変読みやすいです。おすすめ。

(※フィクションです)

(※ネタバレ注意)

 

馬目線で話が進んでいきます。

彼の名前はジョーイ。サラブレットの血を引く、美しい馬です。イギリスの農場で、農耕場として働いています。親友は、農場主の息子アルバート。大切にされ、幸せな日々を送っています。

 

けれど、第一次世界大戦が勃発。戦争の激化に伴って、ジョーイは軍用馬として徴用されることに。ジョーイの運命が目まぐるしく変わる始まりでした。

 

人が死に、馬が死に……。ジョーイの乗り手は次々と変わり、行き先も次々と変わる。行った先で親しくなった仲間の馬も、気が付けば姿を消している。ジョーイ自身も命の危険に何度も遭います。

 

馬種も政治的感情も、ましてや戦争など存在しない馬の世界からは、人間がやっていることが不思議でなりません。

「来ている軍服の色が違うだけ、しゃべる言葉が違うだけなのに、どうしてそれだけの理由で人殺しが出来るんだ?」

 

***

 

ジョーイの目を通して、戦争の悲惨さ、果てしない喪失感、そして人間の愚かさと人間の愛の深さが淡々と語られます。

 

引き離された親友、アルバートも徴兵されており、巡り巡ってやって来た駐屯地で再会するシーンは、何度読んでも、分かっていても、号泣です。いま思い出しているだけで涙出てくる……!

 

同じタイトルで映画にもなっています。

私は動物が絡むと途端に涙もろくなるのですが、youtubeでたった2分くらいの予告を見て、あああぁぁあー!って号泣したっていうね……。


『戦火の馬』予告編

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