紙たすインク、いこーる本

本が好き、音楽が好き、おやつが好き。自分メモも兼ねた紹介ブログです。

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途絶えたあのはなし 【声をたずねて、君に】沢木耕太郎

 13、4年くらい前に、新聞の連載小説で書かれていた話です。

 

映画が好きで、こぢんまりと(?)映画評を書いていた青年(主人公)。あるとき、「声が良いからラジオのDJになって映画を紹介しないか」と声がかかり、ラジオ番組を持つことになります。

 

ところがある日突然、声が出なくなります。原因は不明。病院に行っても解決に至らず。

声が出なくなる前日に自分のドッペルゲンガーを見た、それが原因ではないかと主人公は当たりを付けます。

 

原因は分からないって言ってるそばからまたなんでそんなナナメ上に行くんだと突っ込みたいけどまあいいや。

というわけで、自分そっくりの彼を探すことにします。

なんでや。

 

***

 

こうやって書くと滅茶苦茶な話ですが、わりと好きだったんです。でも新聞なので、1日にちょっとずつしか進まない。

で、本筋から外れて(作者的には外れてはいないと思うけど)なんか違う方向に行ったりしている間に、私が読めなくなって、そのまま最終回を迎えてしまったのであった……

 

いや、なんで私は「読めなくなった」のか。

 

実はこの頃のことは、なぜかあまり記憶に残っておらず。

実家で取っていた新聞で読んでいたと思っていたのですが、13、4年前って2007年か2006年か、でもそのころ私は既に実家を出ていたぞ。

一時的に帰っていた?なんのために?

それとも違う場所で毎日読めるような環境があった?

 

ホントによく分からないのですが、とにかく私は毎日それを楽しみにし、そして今後は読めなくなると分かったときに、「いいや、単行本になって一気に読めば」と思ったところまでは覚えているのです。

 

でも状況がさっぱり思い出せぬ(倒)

 

そして数年後、そういえばアレとっくに単行本になってるんじゃないのと思い出し、書店へ行ってみるもそれらしきものは見当たらず。図書館に行ってみても見当たらず。

あれ……と思いカウンターで問い合わせてみたら、なんと単行本化はしていないと。

 

読みたかったら当時の新聞全部引っ張り出して読んでいくしかないと。

なんですと……

 

新聞小説って必ずしも書籍化するわけではないんですね。

 

というわけで結局、あの主人公は声が戻ったのかソックリさんに逢えたのか、分からないまま10年超。

このまま結末分からずじまいなのかなあ……

 

主人公が作る食事がやけに美味しそうだったのが印象的でした。

独り者の男が鍋を作るシーンで、土鍋の底に昆布を敷くマメさよ……

 

深夜特急(1?6) 合本版

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