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一瞬で数十年を「スキップ」 【スキップ】北村薫

 

スキップ (新潮文庫)

スキップ (新潮文庫)

 

 ここまで来たらもうね、3部作は全部出しとかんといかんよね(謎の使命感)、ということで「スキップ」。

 

スキップですから、つまり「先送り」ですね。

女子高生がうたた寝から覚めたら25年先に行ってたよ、って話です。

 

SFファンタジーだと、主人公の容姿はそのままで、未来へ行っちゃったという設定になるんですが、ここは北村氏、リアルに攻めています。

 

25年先で目覚めた主人公は、鏡の中に中年の女性が映っていることに驚愕。誰これ。私?

さらに、知らない男と知らない女学生。どちらさま?夫と娘?誰の?私の?

牛乳がなんで紙の容器に入ってんの?漏れないの?

「仕事行かないの?」って何?誰が仕事してんの?私?何してんの?教師?

 

最初は混乱する主人公ですが、持ち前の気丈さも手伝ってだんだんと覚悟が決まり、自分の職場だという高校へ行き、教壇に立つようになります。

 

北村氏、相変わらず優しい文を書かれるんですけど、……これはちょっと私とは相性が合わなかった、かなあ……残念ですが。

 

無理があるやろ、ってどうしても思ってしまう。

まあお話なんだからなんでもアリだわよって言われればそうなんですけども……

 

女子高生(心は)がいきなり授業するとか、クラスマッチでみんなの心をまとめるとか、あと夫と娘の理解ありすぎやろとか云々。

 

17歳の時に親友だった子は、25年後も親友でいてくれているらしい。それが分かって彼女に会い、自分の現状を打ち明けますが、彼女は「客観的に見れば記憶の中落ちとしか考えられない」と。

それよホントそれ。

記憶喪失じゃないの?

 

あと、17歳の心が影響しているのか分かりませんが、どこかしら若返って見えるようになった主人公(現42歳)に、担任のクラスの男子が告白してくるとかイヤイヤイヤちょっと待ってちょっと待って。

 

「ターン」であれだけベタ褒めしたのにすみませんとしか言いようがないけれど、これはちょっと無理でした~。

もちろん、こういう淡い恋の話もいいわね!と思える方には、好きになってもらえる作品だと思います。

 

www.oyasuminminzemi.work

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