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時を繋いで、何度でも逢いに来る 【リセット】北村薫

 

リセット (新潮文庫)

リセット (新潮文庫)

 

 昨日の「ターン」と並んで、こっちも紹介しちゃえ。

ということで、「リセット」。

 

いわゆる輪廻転生というか、生まれ変わりの話です。

戦前・戦中・そして戦後から現代へと時を重ねて、死に別れてもまた生まれ変わって愛する人のそばへ行く。また再び出逢うために。

 

っていう、ご都合ロマンスって言っちゃうともう身も蓋もないじゃないって話ですが、神様任せで奇跡を信じたいくらいに疲れてる人には、なんか救われる一冊。

いやなんか今コテンパンに言っちゃいましたけど、誹謗中傷のつもりはありません。私はこれ好きです!

 

これあらすじを書くと、同時にネタバレになってしまうので書いていいのかどうか……なんかうすらぼんやり書いておきます(謎のぼかし方)

 

少女と青年の淡い恋から話は始まりますが、時は戦時中。青年が戦死。少女は生きてる。

青年、生まれ変わって少女と再会。

今度は少女が他界。

少女、生まれ変わって青年と再会。

 

ざっくりいくとこんな感じです。

生まれ変わった時点では、全く過去の記憶とか相手のこととか覚えていないところが「イイ」です。最初から覚えてたら、それ目指して行くんでしょうから、面白さ半減よね……(笑)

その代わりというか、溜めに溜めてるので、記憶を取り戻すシーンは鳥肌立ちます(私だけ?)。

 

「生まれ変わって再び逢う」って、なるほどロマンチックな設定で、恋愛ファンタジーとかだとわりと王道な部類に入ると思うんですが、それにしても。

 

実はものすごく時間差が出来てしまうもので。

タイミング(?)とかがちょうど良くて、命が途切れたその一瞬後に、「とうッ」ってうまいこと次の命へシフトチェンジできたとします。でも、それから生まれて。もうこの時点(乳児)で、相手との歳の差はすごい開いちゃってることになって。それから成長して、「出逢える」年齢くらいになった頃には、相手もそれなりに歳を取っているわけで……

 

そのめっちゃリアルな部分を、北村氏はちゃんと書いてくださっているのですごい。

ともすると犯罪臭さえしそうなんだぜ……?

 

これ、私は楽しんで読めましたが、わりと分かれる作品らしく。

「感動した!良かった」「途中で挫折した」の2極です。

ぜひ試してほしいですが、ダメな方にはダメかも……。

 

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