紙たすインク、いこーる本

本が好き、音楽が好き、おやつが好き。自分メモも兼ねた紹介ブログです。

【スポンサーリンク】

哀しいアンドロイドのはなし 【雨の日のアイリス】松山剛

 

雨の日のアイリス (電撃文庫)

雨の日のアイリス (電撃文庫)

 

ラノベです。

ラノベ、積極的に読むわけではないけれど、別に毛嫌いしているわけでもないので、良いものがあったら読みたい派です。

 

で、これ。

 

読んで良かった……(じーん)

 

簡単に言うと、不自由なく暮らしていたアンドロイドが、主人の死によって180度人生(?)が変わってしまった話。

 

アイリスというのが、件のアンドロイドであり、話の主人公です。

アイリスを発明した博士の家で暮らしています。高性能すぎて、「心」があります。

序盤は博士との穏やかで優しい生活が綴られていますが、博士が急死したとたん、絶望へと落とされます。

主人不在として回収された先で、いままでの可愛らしい容姿は廃棄され、スクラップ工場でひたすら資材を運ぶだけのロボットとして再生されます。

回路の接触が悪いのか、視界は常に縦線が入り、ざああという雑音が聞こえています。

まるで、毎日雨の中にいるよう――――

 

地獄のような日々を過ごすなか、アイリスは2人の仲間に逢います。

彼らは周りのロボットたちと違い、意思疎通ができます。

3人はここを脱出しようと計画を立てます。

アイリスの心に、「希望」が芽生えます。――――

 

***

 

「心」を持つロボットたちの、愛と友情の物語、と言えばなんかそのへんによくある話っぽい感じですが、侮るなかれです。

最後まで気が抜けない。ああ、どうか、どうか幸せに。願わずにはいられない。

 

希望と優しさを、柔らかな哀しみでくるんだような雰囲気で話は綴られていきます。

読後感とても良し。

ラノベという括りにいたらもったいない、

 おすすめです。