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どこまでが現実か分からないのが怖い 【怪談のテープ起こし】三津田信三

 

怪談のテープ起こし (集英社文庫)

怪談のテープ起こし (集英社文庫)

 

 口頭で語られる、いわゆる「怪談」を録音したものを文字に起こしました、という話ではなくて、自殺した人の最後のメッセージを文字に起こしました、という話で、つまりタイトルと話の内容は合っているような合っていないようないや合っていないような。

 

作家になる前、編集者だったころの三津田氏に知り合いのライターが声をかけてきたという。

「自殺する間際にメッセージを録音して残す人がいる。それを集めて記事にしないか?」。

ところがその後そのライターは突然失踪。後日、三津田氏の元に1本のテープが届いた。その中に録音されていたものは――――

 

***

 

登場人物が三津田氏本人ということもあってエッセイとか手記にようにも見え、現実とフィクションの境目が曖昧で、軽く混乱します。元ネタがあるものもあり、リアリティがあって余計に「???」となる。

 

6つの連作短編集で、ものによっては「そんなに怖くなかったやー」とホッとするやつもありますが、油断してると心底ゾワッとするのが来たりします。ヒエッ

 

連作なので6つの話には共通点があるわけですが、しかしちょっとそれが弱いかなという気はします。肩すかしを食らう感じなので、あんまりそこは期待せずに読めばいいかと。

 

 

あと、最近よくあるんですけど

「読んだあと、あなたの周りで不審なことが起こるかもしれないから、読むなら自己責任でね★」

というアレがこの本にも適用されています。

 

何かなコレ、流行り?