紙たすインク、いこーる本

本が好き、音楽が好き、おやつが好き。自分メモも兼ねた紹介ブログです。

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仄暗さと同居する哀しさ 【屍鬼】小野不由美

 

 

屍鬼(一) (新潮文庫)

屍鬼(一) (新潮文庫)

 

私が読んだのは15年くらい前だったように思います。

当時は文庫になっていなくて、ごっついぶあっつい単行本上下巻だったような。しかも二段組み。

 

最近流行りの、「さらっと読める」「軽い」「読みやすい」の、真逆を行く本です。重いし(雰囲気)、重いし(重量)、読みづらい。それでも、読みはじめたら止まらなくなります。あと涼しくなれる本ですのでクーラー要らずのエコ本です(おい)

私が読んだのは真夏(の夜)でしたが、悪寒がすごくて窓の方を見られませんでしたww カーテン閉めてても窓が怖いww

 

有名すぎていまさらですね。たしか漫画にもなっていたような気がします。アニメにもなってた?

でも絶対本物の方をおすすめします。

 

人口わずか1300。三方を尾根に囲まれ、今も古い因習を引きずる外場村。

集落で発見された腐乱死体、闇にまぎれてひっそりと引っ越してきた謎の家族、村に蔓延する病(?)、村の不思議な葬式の行われ方――――

次々と起こる「不審なこと」は、関連があるのか。

 

***

 

ジャンルとしてはホラーですが、どうしようもない哀しみもお伴に従えているという、厄介な作品です。

ダブル主人公みたいなスタンスで構成されているのですが、そのうち一人が僧侶で、ものごとを慈愛の心で対峙するもんだからそういう空気が本の中に漂ってるのかもしれない。

スプラッタホラーのはずなのに、僧侶があたたかいまなざしで見つめてくるからスプラッタになりきれない、そんな感じとでも言いましょうか。

 

 

ラストは共感できるかできないか分かれるところだとは思いますが、読んで損はないよと言いたい。

 

 ↓コミックにもなってます。絵柄は好みが分かれるところ。

屍鬼 文庫版 コミック 全6巻完結セット (集英社文庫―コミック版)

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