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「女」の気持ち悪さ。さすがです。【悪母】春口裕子

 

悪母 (実業之日本社文庫)

悪母 (実業之日本社文庫)

 

いつぐらいから目に入り始めたのか覚えていないのですが、春口裕子さん。

ご近所トラブル系というか、ママ友トラブルというか、そういう感じの話を良く書かれますね、っていうかそっちの道を書かせたらピカイチみたいな。きっとよく発言○町とかチェックしてるんだろうな()

 

悪母。タイトルがすごいから、どんな母かと思って読みました。子どもに虐待する母なのか。万引きとかの常習犯なのか。殺人して平気で隠ぺいする母なのか。

 

本の中にいたのは、ごくごく一般的な、いわゆる「普通」の主婦でした。

幼稚園に子どもを預けて、小学校の受験に頭を悩ませ、ママ友グループとショッピングへ行き、LINEでやり取りをする、ごく普通の主婦。

でもそこが問題なんですね。

 

「ママ友」という狭い枠の中で、好意、詮索、憎悪、疑心がぶつかり合う。

女のいやらしさ、醜さがよく表れています。

 

「グループの結束」みたいなのが嫌いで基本選択ぼっちの私から見ると、ホントどうでもいいようなことで怒ったり泣いたり勝ち誇ったりしているのですが、彼女たちは真剣です。フィクションですが、ノンフィクションみたいに「いるいる、こういう人」ってのが登場します。

 

「私は幸せになりたいだけなのに」。

 

この一見なんでもない思いが、実はどれだけの汚らしさを含んでいるか。

 

リアルにママ友グループに属している方が読んだ反応を見てみたいなぁなんて思ってみたり。