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操られて、抜け出せないということ 【寄居虫女】櫛木理宇

 

 

寄居虫女 (単行本)

寄居虫女 (単行本)

 

あらすじ:

玄関先で出会った少年は、事故で亡くした息子と同じ名前だった。放っとけない気持ちになり、留美子は少年を家に入れた。

後日、少年の母だという女が現れる。白いワンピースに白塗りの厚化粧。異様な容姿の女は山口葉月と名乗り、やがて家に「寄生」を始める。

そこからが地獄だった。お互いに疑心暗鬼に陥り、壊れ始める家族……。凄惨な「共食い」に、光は見えるか。

 

***

 

 

気持ち悪すぎます本当に有難うございます(褒め言葉)

 

実際に起こった事件をモチーフにしたとのことで、何のこっちゃと思ってちょっと調べてみたら、尼崎事件」のことのようです。ナルホド

 

明らかにおかしいやろとツッコミたくなるような相手に、何故抵抗できないのか。

暴力で押さえつけるでもない、恐喝のように脅すわけでもない、力も知恵もなさそうな(ゴメン)貧相な女性が、家庭に上がり込んでくるって、そんなの家に上げなきゃいいじゃないのって、これホント外野はイライラするんですけど、そう上手くいかないのがマインドコントロールの怖さってことなんですねぇ……

 

じわじわ、じわじわ。ホントに気持ち悪くて読み手を始終イラつかせますが(褒めてます)、後半抵抗する者が出てきて、多少溜飲が下がります。

 

リアルで私がこんな人に遭ったら容赦なく叩き出してやるわと思っていますが、そうはならないのが洗脳ってやつ。縛られてるわけでもないし自由に出入りできるんだから、いくらでもやり方があるはずなのに、抵抗するという選択肢が自分から抜けるんだもんなあ。恐ろしや。