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小さなトリックを、そっと隠すのが上手い 【満願】米澤穂信

 

満願 (新潮文庫)

満願 (新潮文庫)

 

有名すぎて今更ですね。

 

6つの独立した短編でできています。

短編なので区切りをつけやすいなと思って読みはじめたけど、区切りなんて付けられるわけがなかった。一気に読みました。

 

どれも、分からないくらいの小さなトリックが解決の決め手になっています。そしてそれを、なんでもないことのようにそうっと隠しているのが憎い。

いざ真相が空かされる段階になって驚かされます。「え、あのときのあれだったの?」とか一人でワタワタします。

 

タイトル作品である「満願」ももちろん良いけれど、個人的には「万灯」と「夜警」が好きでした。

って思ってたら、NHKドラマでやってたんですね、これ。しかもまさしく「万灯」と「夜警」。もうひとつ、「満願」も。なんで3つだけピックアップしてドラマ化したのか……。やるなら6編全部すればいいのに。

 

観るつもりはなかったのですが、ある日予測なしに観ることになり、そしたらわりときちんと原作が再現されていたので、楽しんで観ることができました。

原作崩壊を目の当たりにするのが嫌なので、基本ドラマ化映画化は観ない派なのですが、これは観ても不愉快にならなかった、むしろ面白かったです。

 

米澤穂信さんは、20年くらい前だったか、初めて「インシテミル」を読んで知った作家さんだったんですが、そのときはあまり受け付けず、大人気、大絶賛とか言われてるのはなんでやろうとか思いながらいったん遠のいていたんですが。

 

時を置いて改めて挑戦してみたら、今度は面白かった(「インシテミル」でがありませんでしたが)。それから読むようになりました。

 

あまり癖がない文章を書かれるので、読みやすい。

サクサク読めます。オススメー!

 

インシテミル (文春文庫)

インシテミル (文春文庫)