紙たすインク、いこーる本

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それはまるで、軍隊か収容所 【一〇一教室】似鳥鶏

 

 

一○一教室

一○一教室

 

あらすじ:

全寮制一貫校・私立恭心学園。

高い進学実績、引きこもりや反抗まで”治る”と話題の学校で、一人の高校生が死んだ。

 

健康だったはずの彼の死因は「心臓麻痺」。柩は一度も開けられることなく、顔を見ることが叶わなかった。葬儀に学校関係者は誰一人として来なかった。すべてが異様過ぎる……

礼儀正しい生徒たち、有刺鉄線の付いた壁。この学園では一体何が起きているのか。

***

 

胸糞悪すぎて一気読み(褒め言葉)

 

「体罰」なんてここでは可愛いものなのや……。

そんなものでは済まされない、圧倒的な暴力で生徒を「教育」する学校。

その恐怖心によって反抗心を根っこからもぎ取り、「良い子」が作られていく過程が丁寧に描かれています(震え声)

 

全寮制とはいえ、きちんと申請をすれば外出の許可は出るんです。なので、その機会を利用して逃げればいいじゃん!外に発信すればいいじゃん!と外野は思っちゃうわけですが、それができないのが恐怖政治の凄いところです。

 

それをして、もし失敗したら。

何をされるか分からない。

 

その恐怖ゆえに、行動する勇気も出ない。

あと、マインドコントロールもきっちりされているので、反抗するという選択肢がそもそもないというのも怖いところです。

昔の軍隊とかもこんな感じであろうか。

 

話は、その異常な世界から抜け出そうとする一人の男子学生を中心に進んでいきます。

 

唯一”理性の残っている”養護教諭、彼と同じようにここを出たいと考えている女子生徒、そしてこの学園の異常性を報道しようと考えたおねーさん。彼の味方は、たったこれだけ……

 

後半の疾走感がもうすごいとしか言いようがない。怖くて恐くて焦って焦って、心臓早打ちのオンパレードです。

 

逃げろ逃げろ逃げろ!!!!

走れ!!!!!!