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設定は良い!でも広げ過ぎて残念。 【刑罰0号】西條奈加

 

刑罰0号

刑罰0号

 

 

 表紙の美しさに反して中身の重さェ……

 

「ジャッジメント」が「被害者の気持ちを思い知れ(物理)」なら、こちらは「神)」ですね。

これも近未来の日本が舞台です。

 

「0号」と名付けられた機械が開発されます。人の記憶を抽出して画像化し、他人の脳内で再生することができるというシステムです。これを使って、被害者が感じていた恐怖や絶望を加害者に追体験させるという、死刑に代わる新しい刑罰ができました。

でも、被験者たちの精神が脆くて、その負荷に耐えられない……

 

……いや、アンタ被害者に同じことしといて自分がされたら「もうヤメテー!」って、そんな都合のいいこと言ってんじゃないわよ、って思っちゃいますけど……

 

ここで設定を止めておけば、なかなか考え深い話だったんですけども。

このあと、話が壮大になってちょっとついていけなくなります(笑)

 

設定は面白いのだけど、世界規模・地球規模にしなくて良かったと思うの……。

 

捻りすぎて、前半の「刑法」という柱から離れてしまった感が否めない。このシステムを巡る刑法の在り方とかで、じゅうぶん読み応えある話が作れたんじゃないかなあ(というか私が読みたかった)と思うと、ううぅんちょっと残念です。

 

後半は規模が大きくなりすぎて戸惑いますが、それでも重すぎィというほどでもなく。短時間でさくっと読めますよ。

 

 ↓「ジャッジメント」はこちら

ジャッジメント (双葉文庫)

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